2026/05/20 14:50


ニコラ・クルースやバリオ・リンドらと共に南米フォルクローレとエレクトロニック音楽の新たな融合を推し進めてきたエル・ブオ。大きな反響を呼んだ『Camino De Flores』(2018年)に続くその待望の最新作『Natura Sonora』(通算第3作)。

本作のテーマは、エル・ブオがかねてからいつか訪れてみたいと考えていた、しかしながらいまだ実現していない、世界の景勝地への音の仮想旅行。2020年、パンデミックによる初めてのロックダウン。エル・ブオは、灰色の都会の景色を自室の窓から毎日のように見続けるうちにそのコンセプトを思いつき制作に乗り出したとのこと。

氷のきしみ、マングローヴのささやき、ヤギや野鳥の鳴き声、雨音、川のせせらぎ……バーニー・クラウスを思わせる様々な自然のサウンドスケープとエル・ブオならではともいえる浮遊感と安らぎに満ちた癒しのアンビエンスをミックス、得も言われぬ音の桃源郷を創出。

曲のタイトルは全て旅の目的地を指し示しています。エキゾチックなM②の「ソコトラ」とはインド洋沖に浮かぶ中東イエメンの離島のこと。ゲスト・シンガーにはイエメンの新鋭SHIRANを起用。魅惑的なストリングスとハーモニーに彩られたM⑥「ビャウォヴィエジャ」はポーランドとベラルーシの国境にまたがる、ヨーロッパ最後の原生林といわれる森の秘境。ポーランドの女声トリオSutariをフィーチャー。M⑧「ロス・グラシアレス」はアルゼンチン・パタゴニアの国立公園、自然遺産。Shika Shikaからもアルバムを出しているアルゼンチンの打楽器奏者フェデリコ・エステベスがパーカッション参加。M①「シエラネバダ・デ・サンタマルタ」はコロンビア北部のアンデス山岳地帯。同地の固有種であるサンタマルタミソサザイという鳥の鳴き声をフィーチャー。

楽曲イメージをそのまま投影したかのようなアートワークは、人類の失われた楽園をモチーフにした数々の幻想的な作品で知られるキューバの画家トーマス・サンチェスによるもの。