サイモン・ポップはジャズ・バンド、ファーザー（Fazer）のメンバーで、ミリアム・ハニカのプロデュースやポリゴニア～エンジとのコラボ、『チル・ピル』シリーズへの楽曲提供など、ジャズやアンビエント、エレクトロニック音楽などの垣根をまたぎ幅広く活動している独ミュンヘンのドラマー／プロデューサー。

『トリオ』はその4枚目のアルバム作品になります。

フルリン・ムックとセバスチャン・ヴォルフグルーバーというふたりのドラマー／パーカッション奏者とのコラボから生まれた、タイトルどおりトリオで作られた作品です。

本作は、割れた陶器を漆と金粉を用いて修復する、日本の「金継ぎ」の哲学に相当するものを音楽的に表現したアルバムとのこと。

割れ目を隠すのではなくその継ぎ目をも表現の一部として新たなかたちへと変容させる。ポップとふたりのプレーヤーの個性や差異を巧みに組み合わせて、ミニマルでパーカッシヴかつメディテーティヴ、どこまでも浮世離れした、独自のフレッシュな音世界を作り出しております。

ファーザーのメンバーが主宰するミュンヘンのレーベル、スクァマ（Squama）からのリリース。