2025/08/01 13:00


ダフトパンクやフェニックスらと共に90年代後半からのフレンチタッチ・ムーヴメントをけん引、ダンスとロックの垣根をまたぎ広く人気を博したエール。その片割れ、JB・ダンケル(ジャン・ブノワ・ダンケル)の2022年作『カーボン』。

リード・シングルの「Corporate Sunset」はメロディアスで多幸感にあふれ、クラウトロックのような推進力も感じられるカラフルなダンス・ナンバーとなっております。「Space」はオ・ルヴォワール・シモーヌのHeather d’Angeloがボーカルでゲスト参加。

日本からインスピレーションを得たというアンビエントなインストの「Shogun」、エレクトロ・ビートの「Dare」、ロボ声のアクセントも絶妙な「Zombie Park」やアトモスフェリックな「Sex Ufo」ほか、どの曲も、エレクトロニカやライヴ・サウンドの混ざり具合が絶妙でユニークな煌めきが乱反射。作品全体に、まさにエールのトレードマークともいえる要素がふんだんに散りばめられております。